桜台いちい幼稚園・保育園

蒸し暑くて気温の高い土曜日の今日。

午前中は水遊びを楽しみ、お昼ご飯の後は、

園の玄関に住むクワガタとカブトムシのおうちの大掃除をしてくれた、ぶどう組さん。

平和な時間を過ごしていたはずでしたが、突然虫かごを片手に私の下に飛び込んできた男の子。

「園長先生！事件だ」

何事かと思ってかごの中を覗いてみると、

おうちの掃除の間、一時避難場所として入れていた虫かごからクワガタが出てこれなくなったとのこと。

「ちょっと手伝って」

とのことだったので、虫かごから私も手を入れて引っ張ってみましたが

かごの格子につかまる角の力が強くて、絶対に離れません。

「どうしよう、困ったね…」

おやつの時間にも、食べ終わったあとにも、おうちに返してあげるべく

作戦会議をしていたようです。

すると今度は預かり保育の先生が

「とってもいいアイディアを、思いついたみたいですよ…」

ふふっと、その可愛らしさに笑いながら教えてくれました。

その作戦とは・・・

怖がらないように、自分でおりてこれるように

虫かごの入り口を逆さまにして、おうちの入り口の上に乗っけてみる、というものでした。

「うまくいくかな？」

「しっ、しずかに。うるさくしたら怖くて出てこれないよ…」

「ぜったい、うごかしちゃだめだから！」

クワガタが怖くないように、でも出てこれるかが心配で固唾を飲んで見守るみんな。

すると…

「園長先生！！大変！！出てきてる！」

さっきまでかたくなに出てこなかったクワガタさん。

おうちを覗いていました。

脱出に至るまで、５分おきに様子を見ていた姿がとってもかわいらしかったです。

でも、おうちに帰るのを見届けられなかった友達は、

大丈夫かな…ととっても心配顔で帰っていきましたが…

どんどんどんどん顔を出し…

「おかえり～！！！」

「やった～！」

みんなの努力の甲斐あって、子どもたちの感情がいっぱい詰まった歓声とともに

クワガタは無事、おうちに帰ることが出来ました♪

桜台いちいの夏らしい１ページでした♪